アッカ・ネットワークス、日本ユニシス、日本BEAシステムズの3社は8月8日、無線ICタグ(RFID)システムの開発、関連デバイス導入、ネットワークサービスを一括提供するサービス「ユビキタスプラットフォームサービス」について、有効性などを検証する実証実験を2005年8月10日に開始すると発表した。
同サービスは、アッカのADSLネットワーク「ACCA Solution Platform」、日本ユニシスのミドルウェア「Information Wharf」を中核とした「基盤システム」、基盤システムと日本BEAのシステム基盤「BEA WebLogic Platform」による「ネットワークアプリケーションシステム」で構成する。「RFIDタグセンサー機器などとのマシン対マシン(MtoM)環境実現を目指す企業は、同サービスにより、RFIDタグ利用システムを低コストかつ容易に導入できる」(3社)
実証実験では、「RFIDタグを用いたオフィス用アプリケーションサービス」について適用モデルの検討を実施し、以下の検証を行う。
- RFIDタグを用いた入退室管理や、監視カメラなどを利用したセキュリティの実現可能性
- 個人IDデータと監視システム、IP電話、グループウェアなどを連携させ、高付加価値なオフィス用アプリケーションサービス提供の可能性
さらに、BEA WebLogic Platform上で動作するソリューションテンプレート「BEA RFIDアクセラレータキット」を活用し、商品などの配送工程を可視化する「ネットワークアプリケーションシステム」の検証も計画している。
今後、実験終了後の2006年4月より、日本ユニシスと日本BEAは商用システムの開発と技術サポートを担当し、アッカは提供元として商用サービスを本格展開する予定だ。3年間で30社へのサービス提供を目指す。