日本オラクルは9月8日、Oracle Applications製品において日本の商習慣や法規制に対応した機能(ベースライン)を、これまで以上に迅速に標準機能として実装することを目的に、グローバルな開発体制を強化することを発表した。
これまで日本オラクルは、企業の製品機能強化のニーズに対応するために、Japan Development Center(JDC)による本社開発部門への日本化機能要求、パートナー企業のノウハウに基づくテンプレート資産「Oracle NeO」ブランド、オラクル・コンサルティングのプロジェクト遂行ノウハウで構築したテンプレート資産「Business Flow Accelerator(BFA)」など、それぞれ継続的に拡充してきた。
中でもテンプレート資産の充実により、低コスト・短納期のプロジェクト遂行ニーズへの迅速な対応を実現。同テンプレート資産は、追加機能およびプログラムコード、標準業務フローおよびセットアップ、テンプレート導入手法および付随文書・導入サービスの3つで構成されている。
今回、日本オラクルでは、複数のテンプレートに共通する日本独自の機能を、早期に標準製品として取り込み、パートナー企業や顧客のテンプレート開発・実装工数、維持運用コストを削減することを目的に、インドおよび中国に日本化機能開発担当の専属エンジニアを配置。日本化機能をさらに迅速に開発、投入するグローバルな体制を整えた。
インド・中国の開発体制は、オラクル本社が開発しているOSSI(Oracle Solution Services India)、IDC(India Development Center)、CDC(China Development Center)の活用により、オラクル製品の開発標準に基づいた高品質な日本化機能の実装を実現できるだけでなく、万一の障害に対してのサポートサービスも従来の製品と同様に提供できる。
この開発体制により、現行のバージョンおよび2006年に出荷が計画されている次期バージョンに対応した新たな日本化機能を提供する。