Cisco Systemsは米国時間9月30日、Nemo Systemsを1250万ドルの現金で買収する計画を発表した。Nemoのネットワークメモリチップを使ってスケーラブルなネットワークシステムの提供力を強化することが買収の目的として挙げられている。
Nemoは2003年に創設された株式非公開のファブレスな半導体メーカーで、ネットワークシステム用のメモリチップの開発を手がける。CiscoはNemoの技術を自社の製品に取り入れ、同社製品の核であるスイッチングプラットフォームとサービスモジュールを改良する計画だ。
今回の買収により、Ciscoの顧客は、自分たちのネットワークシステムを拡張したり、ラインカード(回路基盤)の容量を増強したりできるようになる。
Ciscoはカリフォルニア州ロスアルトスにあるNemoをCiscoのData Center, Switching and Security Technology Groupに統合する計画で、買収の手続きは10月末までに完了する見込みである。
今年7月、CiscoはSheer Networksを1億2200万ドルで買収した。また、この買収に先立ち、家電製品の開発を手がけるKiss Technologyを買収する計画も同じ週に発表していた。
昨年には、Ciscoは同社と競合するルータを製造するProcket Networksを買収し、自社開発陣の強化を図った。Procketのルータには共有メモリアーキテクチャが用いられている。一方、CiscoのGSRやCRSといったルータは一元化したスイッチファブリックアーキテクチャをベースにしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ