Microsoftは米国時間10日、2つの新製品をリリースした。1つは、遠隔地にオフィスを持つ大規模ユーザー向けの「Service Pack 1(SP1)for Navision 4.0」で、もう1つは中小規模企業向けのサービス「Small Business Platform SKU」だ。
Service Pack 1 for Navision 4.0は、財務、流通、製造など、異なる部門で管理されているデータを統合するためのアプリケーションだ。Microsoftは同エディションを擁して、企業向けアプリケーションやセキュリティ製品の売り込み対象を中小規模企業だけではなく、大企業へと拡大する意向だ。
Small Business Platform SKUはコンサルティングサービスのクーポンで、「Open Value」ライセンスプログラムを利用する中小規模企業向けに提供される。
Small Business Platform SKUは、Microsoft Office 2003を5ライセンス以上、あるいはMicrosoft Windows Small Business Server 2003を1ライセンス購入したユーザーに提供される。ユーザーは、Microsoft Partner Programから好みのMicrosoft認定パートナーを選択し、最高100ドルに相当するコンサルティングサービスを無償で受けられる。
Microsoftがコンサルティングサービスの利用を支援するサービスを発表する一方で、IBMなどの業界大手も中小規模企業を獲得するための製品やサービスを発表している。
Open Valueのユーザー企業は、Microsoftのクーポンを利用して、インストール/実装/リスクおよびセキュリティ評価/エンドユーザートレーニングなどのコンサルティングサービスを受けることができる。Microsoft Office 2003を5ライセンスとMicrosoft Windows Small Business Server 2003のライセンスの両方を購入した顧客は、125ドル分のコンサルティングを受けられるという。
Microsoftが2004年にリリースしたNavision 4.0は、企業が従業員や提携先企業、顧客との間でデータを共有するためのアプリケーションだ。今回リリースするSP1では、業務アプリケーションを利用できるユーザーの範囲が拡大したほか、セキュリティも強化されている。
Microsoftは、オペレーティングシステムWindows XP向けのSP2に代表されるように、Service Packを通じてセキュリティ機能を追加するようになっている。
Navision 4.0 SP1では、在庫コスト管理、業務改善プランニングなどの業務アプリケーションも強化されている。
Navisionは、Microsoftが2005年9月に発表された製品ラインの新ブランド「Microsoft Dynamics」の一部として提供される。Dynamicsには、従来「Microsoft Business Solutions」製品ラインの下に置かれていた製品も含まれている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ