PHP開発ツールを提供するZend Technologiesは米国時間17日、自社のツールを幅広いユーザーにアピールするため、提携関係を拡大した。
PHPは、オープンソースベースのスクリプト言語として、インターネット上にあるウェブアプリケーションの構築に頻繁に使用される。Zendは、提携と独自開発により、同社が提供するPHP開発ツールを強化中だ。その目的は、PHPアプリケーションを改善し、企業アプリケーションと使用するためである
Zendによると、同社は、オープンソースの開発フレームワーク「Eclipse」用のアドオンを開発したという。ソフトウェア開発者はこのプラグインを利用して、Zendの開発ツールとEclipseベースの各ツールを使ってPHPベースのウェブアプリケーションを作成できる。
例えば、開発者は、PHPプラグインをActuate SoftwareのEclipseベースのレポートソフトウェアアプリケーション「Business Intelligence and Reporting Tool」に組み合わせることで、ウェブアプリケーションから業務レポートを作成できる、とZendの社長兼最高経営責任者(CEO)Doron Gerstelは説明する。
このEclipseプラグインは、オープンソースライセンスで提供される予定だ。
Zendはまた、PHPフレームワークとして、再利用可能なPHPコードもオープンソースライセンス下でリリースする。サードパーティのソフトウェア企業はこのフレームワークを利用して、Zendの主力製品「Zend Studio」と連携するアドインを作成できる。
Gerstelによると、ZendのPHPフレームワークを利用する最初の事例として、ウェブアプリケーションのツールやホスティングサービスを提供する新興企業のNingがあるという。Zend Studioの最新版となるバージョン5は、今年11月中旬にリリースの予定だ。
Ningの共同設立者、Marc Andreessenは、Zendの取締役も勤めている。Zendはイスラエル西部のラマトガンにも支社を持ち、NingのほかにもActuate、IBM、Oracleなどと提携している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ