Oracleは米国時間19日、自社製品に見つかった多くの脆弱性を修正するパッチを一括リリースした。
四半期ごとに製品パッチを提供するOracleは、今回の「Critical Patch Update」を通して、Database向けに33件、Application Server向けに14件、Collaboration Suite向けに13件、E-Business SuiteとApplications向けに22件、PeopleSoftのPeopleTools向けに4件、JD Edwardsのソフトウェア向けに2件のパッチをリリースした。
これらのパッチで修正された脆弱性の中には、Oracleが定義するセキュリティ脅威度の中で最も深刻度が高いとされる評価が付されているものもあると、同社は勧告の中で述べている。深刻度が最も高いとされる脆弱性は、簡単に悪用されるおそれがあり、攻撃が起きた場合の影響範囲も広い。Symantecは、同社のDeepSightインテリジェントサービスに契約するユーザーに対し「最も深刻度の高い脆弱性が悪用された場合には、マシンのコントロール権が攻撃者によって完全に掌握される可能性がある」としている。
Oralceの勧告には、今回のパッチに関する詳細な情報は記されていない。そのため、ユーザーは適用するパッチの優先順位を検討しづらい状況に陥っていると、英国ヨークのセキュリティスペシャリストPete Finniganは自身のブログに記している。「データベースのセクション以外については、バグに関する説明が何の役にも立たない」と同氏は述べる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ