沖電気ネットワークインテグレーション(OKINET)とマクニカネットワークスは、米DiskSitesのWide Area File Service(WAFS)装置をベースとするファイルサーバシステム「WAFSソリューション」と、関連アプライアンス製品「RASEシリーズ」を共同で発表した。10月24日より販売を開始する。
WAFSとは、WAN経由のファイルアクセスを、キャッシュや差分転送などの機能を使って高速化する技術。WAFSソリューションでは、データセンター用装置「BranchPort」と拠点用装置RASEシリーズを設置し、各装置間の通信簡素化とデータ圧縮の効率化により、システム全体としてファイルサーバの応答性を向上させる。「データセンターなどにファイルサーバを集約しているシステムの場合、サーバへのアクセス速度が約10倍速くなる」(OKINET、マクニカ)
WAFSソリューションは完全同期型システムなので、サーバ内のファイルの整合性は維持される。また、サーバのセンター集約が容易になる結果、(1)拠点に散らばっていたサーバの運用コスト削減、(2)センターで一元化したセキュリティ対策の実施というメリットも得られる。そのほか、パススルー機能を搭載しており、新たな認証システムは必要ない。システムはインライン以外にも設置可能で、ルーティングなどのネットワーク設計を見直さずに導入できる。
税込み価格は、センター側装置一式が368万1300円から、拠点側装置RASE1000一式が156万4500円から。OKINETは、年間100セットの販売を目指す。