Microsoftは米国時間27日、待望のデータベース製品およびプラグラミングツールのアップデートを開発者に向けリリースすると同時に、新たなデータベースユーザーを取り込んでいく計画を明らかにした。
現時点では、Microsoft Developer Networkの登録者だけが「SQL Server 2005」および「Visual Studio 2005」を利用できると、同社は述べている。両製品の製造は発表当日から開始されており、度重なるリリース延期を経た末、11月7日以降にようやく一般公開されることとなる。
米国時間27日には、期間限定「移行価格」プログラムの詳細も発表され、競争の激しいデータベース市場で新規顧客を開拓しようとする同社の意図が示された。
同プログラムは、Oracle、Sybase、IBMの「DB2」および「Informix」のユーザーが、正価の「Software Assurance」ライセンスとともにSQL ServerのEnterprise Editionを購入する際、50%のディスカウントを適用するというものだ。キャンペーンの開始は12月1日から。
Microsoftでは、最新のデータベースおよび開発ツールを披露し、2006年第1四半期にリリースが予定されているサーバソフトウェアの新版「BizTalk Server 2006」を喧伝するため、サンフランシスコでイベントを開催する予定だ。同社CEOのSteve Ballmerも講演を行うという。
Microsoftは同イベントで、同社のサーバ製品を利用してビジネスアプリケーションを開発するユーザーの事例を紹介し、アドオンを開発するソフトウェア企業やハードウェア製造企業といった、さまざまなパートナー企業に焦点を当てるという。
Microsoftでアプリケーションプラットフォームのマーケティングおよび開発部門を担当するゼネラルマネージャSteven Guggenheimerは、米国時間27日にCNET News.comに対して、同イベントでは社の幹部らが、「Windows Server 2003」をはじめとするさまざまなサーバ製品が、互いに高い互換性を確保するようデザインされ、アプリケーション開発向けの魅力的な「プラットフォーム」から構成されていることをアピールすると話した。
Microsoftはまた、SQL Serverがハイエンドなコンピューティングタスクに適していることを示すベンチマークを公表し、一方で、学生や愛好家、個人の開発者向けのExpress Editionについても発表すると、Guggenheimerは述べている。
今後12〜18カ月間で、同社は数多くの新製品をリリースする予定だ。これには、クライアントオペレーティングシステムの5年ぶりのアップデートとなる「Windows Vista」や、「Office」の新版が含まれている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ