NTTネオメイトとネットマークスは11月14日、ネットマークスのシンクライアント化モジュール「NBORN」をベースとするシンクライアント事業で協業すると発表した。
NBORNは、PC内蔵用ハードディスク(HDD)の代わりに記憶装置として実装する読み取り専用フラッシュメモリ。既存のHDDを取り外すことで、PCをシンクライアント化できる。データを保存できなくなるので、PCの盗難や紛失による情報漏えいの防止につながる。既存PCをシンクライアントとして活用できるので、新規にシンクライアントを導入するのに比べて低いコストで環境を構築できる。
一方、NTTネオメイトは、既存システムにおける脆弱性の検査や業務改善などを含め、コンサルティングからシステムの構築、運用、保守までを一括対応する情報セキュリティ対策サービス「シンクライアント・トータルソリューション」を、9月1日より展開してきた。
この協業により、両社は「シンクライアント環境のサポートを地域に密着した体制で提供する」としている。具体的なサービスの内容は以下のとおり。
- 既存PCを活用したシンクライアント環境構築:既存のPCからHDDを取り外し、NBORNモジュールを実装してシンクライアント環境を構築する。取り除いたHDD内に残存するデータを完全消去するNTTネオメイトグループのサービス「Neo'z NEODELETE」を組み合わせて、情報漏えい防止の強化をする
- 生体認証(バイオメトリクス)などと組み合わせたトータルソリューション:NBORNにバイオメトリクスなどを組み合わせ、セキュリティを強化したソリューションの開発や提供をする
PC1台当たりのNBORNの税込み価格は、デスクトップPC用モジュールが2万5620円から、ノートPC用モジュールが2万6670円から。いずれも基本工事費を含む。