ネットマークスは10月1日、住友電気工業からオンデマンド型ビデオ配信(VOD)システム事業の移管を受け、ホテルや病院、教育機関、マンションなどに向けて、VODシステム構築事業を開始する。導入価格は、ネットワーク構築工事費やコンテンツ使用料を除いて、客室数200の一般的ホテルの場合、1室当たり約5万円以下。売上目標は、2005年度下期7億円、2006年度20億円、2007年度40億円。
住友電工ネットワークスが開発したIPセットトップボックス「StreamCruiser」をホテルや賃貸マンションなどの各部屋に設置し、既設のテレビを利用して映像コンテンツを配信する。「Raptor」と呼ぶパケット欠損補償技術を採用したため、データ伝送エラーの発生しやすいVDSLネットワーク環境でも安定した映像配信が可能になるという。
ネットマークスでは、同VODシステムに関するインフラ構築だけでなく、コンテンツ配給企業との提携などを通じた統合サービス事業としての展開も視野に入れ、事業に取り組む。