東芝情報システムは11月15日、BMCソフトウェアとトリップワイヤと協業し、変更管理システム導入サービスの販売を開始した。今回の協業で東芝情報システムは、ITIL(IT Infrastructure Library)導入支援サービスを強化する。
東芝情報システムは、BMCソフトウェアのITサービス管理アプリケーション「Remedy IT Service Management for the Enterprise 6.0」(Remedy ITSM)とトリップワイヤのシステム変更検知・整合性保証ソフトウェア群を統合して、自動化された変更管理システムを提供する。ITILを導入する企業は、短期間で統一された変更管理システムを使用できるようになる。
Remedy ITSMはITILに準拠したワークフローで、ITサービスを自動的に管理する。トリップワイヤのTripwireシリーズがシステムのすべての変更を検知、Remedy ITSMに含まれるヘルプデスク用ソフト「Remedy Help Desk」や変更管理用ソフト「Remedy Change Management」へ送信して、Remedy ITSM上のプロセスで変更管理やインシデント管理、問題管理が可能となる。
東芝情報システムでは、RemedyとTripwireの統合で以下のような利点を享受できるとしている。
- Tripwireで予定外の変更を検知して、その変更情報をRemedy Help Desk上でインシデントとすることで、問題を兆候の時点で早期に発見できる
- Remedy Help Deskの問題管理プロセスにTripwireで収集した変更情報を加えることで、原因究明や問題解決の早期化を図る
- Tripwireで予定通りの変更がされたかどうかを確認できるために、Remedy Change Management上で精度の高い変更管理プロセスができる
システムトラブルの80%は管理されていない変更が原因と言われる。また計画通りに変更されていても、2割が依存関係にある資産情報を確認しきれないことが原因となって、システム停止を引き起こすと言われている。このため、ITILでは、システムの変更管理が重要なポイントになっている。