NECと電通テックは11月16日、小売業者やメーカーにおける顧客関係管理(CRM)戦略の策定および実行を支援するサービス「D-CRM」の販売を開始した。電通テックの購買データ分析ソフト「CLICK Knowledge」をベースに、NECが同ソフトをASPサービス化するシステムを運用し、電通テックが同システムを使ってコンサルティングサービスを提供する。
D-CRMでは、小売業者やメーカーは商品群別、ブランド別、店舗別の顧客分析や市場分析が可能だ。CLICK Knowledgeの機能をASP形式で利用可能とするほか、CLICK Knowledgeを活用した購買履歴データやPOSデータにもとづく市場分析や顧客分析の代行コンサルティングサービスも用意している。さらに、分析結果にもとづき、小売業者とメーカーが共同で売り場作りや店頭プロモーション、ダイレクトマーケティングなどを実施する協業型マーケティングの策定や実行支援コンサルティングサービスを提供する。
サービスの税別価格は、ASPサービスが初期費用300万円、1店舗当たり月額4万5000円。コンサルティングサービスは個別見積もりとする。両社では、今後3年間で10社、2000店舗への販売を見込んでいる。
NECは、12月7日から9日に東京ビッグサイトで開催するC&Cユーザーフォーラム&iEXPO2005に、D-CRMを出展する予定だ。