ミラクル・リナックスは12月6日、64ビットx86アーキテクチャ対応クラスタソフト製品「MIRACLE CLUSTERPRO V3.1 - Asianux Inside(MIRACLE LINUX V4.0 バンドル)」の出荷を12月12日に開始すると発表した。同製品には、LinuxサーバOSの最新版「MIRACLE LINUX V4.0 - Asianux Inside」が同梱される。税別価格は、MIRACLE LINUX V4.0が2ノードとCLUSTERPROが2CPUというライセンス構成で60万円となる。
MIRACLE CLUSTERPROは、MIRACLE LINUX V4.0と、NECのLinuxクラスタソフトCLUSTERPROをパッケージした製品。MIRACLE LINUX V4.0が32ビットと64ビットの両環境用にエディションを用意していることから、CLUSTERPROもそれぞれに対応した。
Linuxカーネル2.6対応のMIRACLE LINUX V4.0を同梱したことで、高負荷時の安定性とスケーラビリティが大きく改善し、より堅牢なクラスタシステム構築が可能になった。また、同OSの強化ポイントであるカーネルダンプ収集機能の強化により、ミッションクリティカルシステムに必要なカーネルダンプ解析機能を向上させた。
64ビット環境に対応したことで、ユーザー空間が従来の3Gバイトから512Gバイトに広がった。ミラクルが検証したところ、特に大規模メモリを使用する場合は、データベースの索引検索で5倍以上の性能向上がみられたという。
同社は、同パッケージ製品を対象とした「MIRACLE CLUSTERサポートサービス」(税別年額36万円)と、「オンサイト導入支援サービス」(同80万円)も提供する。