通信サービスのKVHと住生コンピューターサービスは12月26日、アジア太平洋地域でITマネジメントサービス事業で協業すると発表した。同地域に進出している企業を対象に、日本と各拠点を結ぶネットワークや事業所内の情報システム環境の構築・運用を包括的に支援する「KVH ITマネジメント・サービス」を共同で提供していく。両社は共同で営業・マーケティングを展開し、2007年3月末までに100社の受注を目指す。
KVH ITマネジメント・サービスは、コンサルティングからネットワーク、PC、サーバのシステム構築・運用などからなる。具体的なサービス内容は以下の通り。
- ネットワーク接続:国際専用サービス、インターネットVPN、MPLS VPN、VPLS(仮想広域LAN構築サービス)
- ネットワーク管理:ネットワーク、宅内装置の遠隔監視
- セキュリティ管理:ファイアウォール、IDS、IPSなどのネットワーク・システムのセキュリティ管理サービス
- レポーティング:トラフィック、パフォーマンスなどの各種レポートサービス
- データセンター:コロケーション、各種アプリケーションのホスティング
- プロフェッショナル・サービス:計画、設計、構築、運用のプロセスに基づくライフサイクル・マネジメント
KVH ITマネジメント・サービスの基盤ネットワークについてKVHは「一括したサービス管理とサービス品質保証制度(SLA)に基づいて、主要国際通信事業者やアジア太平洋地域の各サービスプロバイダーと提携し、海外拠点のラストワンマイルまで安全性と信頼性を実現」としている。
サービスを導入した後の監視・運用は、日本とインドのKVHネットワーク・オペレーション・センターの専門エンジニアが24時間365日体制で提供される。ユーザー企業からの問い合わせには、日本語・英語・中国語の3カ国語で対応する。