NECは1月31日、社内ネットワークへのウイルス持ち込み防止、感染時の拡散防止、サーバやPCの脆弱性発見といった機能を持つセキュリティ装置「WormGuard CAシリーズ」の販売を開始した。税別価格は275万円から。2月28日に出荷を始める。
この装置は、クライアントPCに情報収集用の専用ソフトをインストールすることなく、ネットワークのセキュリティを総合的に守るアプライアンス製品。ウイルスやワームが攻撃前に実行する脆弱性の探査やポートスキャンといった動作を検知し、自動的に攻撃を遮断する。そのため新たな手法で攻撃してくる未知のワームに対しても防御効果を発揮し、「ウイルス/ワームの拡散を防ぎ、被害を最小限に抑える」とNECでは説明する。
ネットワーク接続されたサーバとPCを診断し、OSやソフトの脆弱性、開いている通信ポートなどを発見、通知する機能も備える。これにより、潜在的なリスクを早期に発見してシステム環境を見直すことで、被害の発生を未然に防止できる。
さらに、OSや電子メールソフトのバージョン情報、パッチ適用情報、ウイルス対策ソフトの導入状況などを確認し、セキュリティポリシーに違反したPCの通信を遮断する検疫機能を提供する。
NECでは、WormGuard CAシリーズについて、3年間で1000システムの販売を見込む。