NEC、情報漏えい対策ソフト「InfoCage」強化--ファイル操作を監視

ニューズフロント

2005-12-06 16:54

 NECは12月6日、情報漏えい対策ソフト製品系列「InfoCage」において、ファイル印刷後の不正利用を抑止するための製品や、運用管理ソフトとの連携機能などを強化する製品の販売を開始した。新製品は、「InfoCage/ファイル操作監視」「InfoCage/持ち出し制御 V2.1」「InfoCage/データ消去」「WebSAM Ver.6連携」の4種類。同日より順次出荷を開始する。

 InfoCage/ファイル操作監視は、重要ファイルのコピーや印刷、メール送信などの操作履歴を記録するセキュリティソフト。印刷時に各ファイル固有のID番号を埋め込んでから紙に出力するので、重要ファイルの印刷後も不正利用を抑止できる。

 システム運用管理ソフトとの連携機能は、統合運用管理ミドルウェア「WebSAM Ver.6」との連携で実現する。これにより、InfoCageが検知した不正アクセスや改ざんなどの情報をWebSAM Ver.6で一元管理できるようになり、情報漏えい対策システムの運用が効率化する。

 機密ファイルの外部記憶媒体への保存や印刷などの持ち出し操作を制限するInfoCage/持ち出し制御は、管理対象クライアント数を従来の1000台から3000台に拡大するほか、NECの高可用性クラスタソフト「CLUSTERPRO」に対応する。ハードディスク用データ消去ソフトInfoCage/データ消去は、RAID構成時のデータ消去を新たに可能とする。

 各製品の税別価格と出荷開始時期は以下のとおり。

  • ・InfoCage/ファイル操作監視:31万2000円から。2006年3月
  • ・InfoCage/持ち出し制御 V2.1:41万2000円から。2005年12月6日
  • ・InfoCage/データ消去:1万5000円から。2006年1月末
  • ・WebSAM Ver.6連携:100万円から。2006年3月

 NECでは、InfoCageの売上高を今後3年間で50億円と見込んでいる。また、12月7日から9日に東京ビッグサイトで開催されるiEXPO2005に、InfoCageを出展する予定だ。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  4. ビジネスアプリケーション

    急速に進むIT運用におけるAI・生成AIの活用--実態調査から見るユーザー企業の課題と将来展望

  5. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]