新興企業のActiveGridが、オープンソースソフトウェアを使ってビジネスアプリケーションを構築するためのツールセットの最新版を発表した。このセットはIBMが先ごろ公開した無料の「DB2」データベースをサポートする。
同社が今回公開したのは、「ActiveGrid Application Builder」と「LAMP Application Server」のバージョン1.5で、米国時間2月1日よりダウンロード可能になっている。
ActiveGridは、LAMPスタックに力を注ぐ新興企業の1社である。LAMPには、LinuxオペレーティングシステムやApacheウェブサーバ、MySQLデータベース、さらにスクリプト言語であるPerl、PHP、Pythonなどが含まれている。
同社は既に、Pfizer Pharmaceuticalなど、ソースコードの公開されていないインフラソフトウェアではなく、LAMPを使ってビジネスソフトウェアを構築している複数の企業と契約を結んでいる。
ActiveGridのソフトウェアは、バックエンドシステムにアクセスするためのウェブフロントエンドを構築するために設計されていると、同社の最高経営責任者(CEO)Peter Yaredは言う。
Yaredは「サービス指向アーキテクチャ(SOA)のシステムに大枚を投じているたくさんの企業と話をしたところ、今までのソフトウェアではバックエンドと連携するアプリケーションを構築できないと言われた」と説明する。
バージョン1.5には、IBMの「DB2 Express-C」に対応したエディションも含まれる。DB2 Express-Cは、顧客が無料で入手できるオープンソースデータベースに流れるのを防ぐために開発された無料版のデータベースだ。
また、ActiveGridの最新版には、新しいアプリケーションを既存のID管理システムと連携させる仕組みも導入された。これによりパーソナライズされたウェブページの提供が可能になったと、Yaredは述べる。
ActiveGridは、ハイエンド版のサーバを8000ドルから12000ドルで販売する。機能を抑えたオープンソース版サーバと開発用ツールは無料で提供される。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ