日立製作所は2月21日、IBMのUNIX OSであるAIX 5L対応エンタープライズサーバ「EP8000シリーズ」に、POWER5+プロセッサを最大16個搭載可能な「EP8000 570」および「EP8000 560Q」と、最大4個搭載可能な「EP8000 520Q」を追加し、2月23日に販売を開始すると発表した。さらに、POWER5+を搭載する新エントリモデル「EP8000 550」「EP8000 520」も用意する。
EP8000 570は、動作周波数2.2GHzまたは1.9GHzのPOWER5+を16個まで搭載できるラックマウント型サーバ。POWER5ベースの「EP8000 570」に比べ、トランザクション処理性能を約26%向上させた。メモリ容量は最大512Gバイト、拡張PCIスロットは最大163スロットと拡張性に優れているため、「中大規模のデータベースやオンライントランザクション処理システムに適している」(日立)。
- 「EP8000 570」
EP8000 560Qは、動作周波数1.5GHzのPOWER5+を最大16個搭載できる8Uサイズのラックマウント型サーバ。最大メモリ容量は128Gバイト、拡張PCIスロットは最大12スロット。日立では「価格性能比がEP8000 570のPOWER5搭載モデルに比べ約2倍以上高く、ミッドレンジモデルながらエントリモデル並みの価格性能比を実現しており、特にプロセッサ性能を重視する中規模データベースなどに適している」とする。
EP8000 520Qは、動作周波数1.5GHzのPOWER5+を4個まで搭載できる。ラックマウントとタワー型の両形態で運用が可能。最大メモリ容量は32Gバイト、拡張PCIスロットは最大34スロット。「下位クラスのエントリモデルながら、上位クラスに迫る性能スケーラビリティとI/O拡張性を両立した」(日立)
EP8000 550とEP8000 520のプロセッサは1.65GHz版POWER5+で、最大搭載数はそれぞれ4個と2個。
新モデルの税込み価格と出荷時期は以下のとおり。
- EP8000 570:1668万90円から。1.9GHz版は3月31日、2.2GHz版は4月17日出荷予定。
- EP8000 560Q:963万7635円から。4月17日出荷予定。
- EP8000 550:359万8350円から。3月31日出荷予定。
- EP8000 520Q:351万1725円から。3月31日出荷予定。
- EP8000 520:151万9665円から。3月31日出荷予定。