KDDIは3月7日、無線LAN対応の携帯電話「E02SA」に関する企業向け事業で、富士通およびユニアデックスとそれぞれ協業すると発表した。
E02SAは、無線LAN規格のIEEE 802.11bおよびIEEE 802.11gに加え、無線QoS規格のIEEE 802.11eに対応した携帯電話だ。VoIPと携帯電話網による通話を1台で利用でき、オフィスでは内線電話、外出時には通常の携帯電話として使い分けられる。アプリケーションプラットフォームにはBREWを採用し、各種ソフトを容易に開発できる。
富士通はKDDIと協業することで、IP電話とITシステムの融合システムを構築するサービス「オフィス・イノベーションモデル」において、E02SAを端末ラインナップに加える。また、BREWアプリケーションの開発と提供も進める。対応サービスは、7月に開始する予定だ。
一方、ユニアデックスは、E02SA対応モバイルソリューションの販売と保守サービスをKDDIと共同で展開する。無線LANスイッチやSIPサーバなどを組み合わせて提供する「AiriPワイヤレスIP電話ソリューション」で、7月よりE02SAを取り扱う。ユニアデックスとKDDIは、このほかの法人向けモバイルソリューションサービスについても、共同で企画、開発をすすめる。