NECは4月18日、災害に備え、企業の事業継続性(BC)を検証、改善する「BC訓練支援サービス」を開始すると発表した。大事故や広域災害に備え事業継続計画(BCP)を策定する企業が増加するなか、策定したBCPがの実用性を確かめたい、という需要に対応する。
NECによると、2005年8月に政府が「事業継続ガイドライン」を発表したことなどを背景に、国内でBCPの策定が進んでいる。同社はこうした市場動向をもとに、米SunGard Availability Servicesと提携し、BCP策定の支援サービスを提供している。新サービスでは、これら既存BCサービスの利用企業などを顧客に見込む。
NECが提供する過去の事例や災害シナリオをもとに、企業が策定したBCPの書類上の不備や、改善事項を抽出する「ウォークスルー」のほか、NECが用意する模範BCPと災害シナリオを使って運用訓練を行う「体験版エクササイズ」、企業が策定したBCPにNECの災害シナリオをぶつけて運用訓練を行う「基本サービス」を提供する。
料金はウォークスルーが150万円、体験版エクササイズが100万円、基本サービスが150万円。NECは今後3年間で60社の顧客を獲得。BCサービス全体で200億円の売上げを目指す。