NECエンジニアリングは4月26日、Bluetoothを利用して携帯電話などに情報を配信する端末「インフォサイン」の販売を開始した。GPS衛星の電波が届かない環境でも、インフォサインを使うことで端末の位置に応じた情報サービスが提供できる。100台以上を導入する場合の税込み本体価格は、1台当たり12万6000円となる。
屋内や地下街などは、GPS衛星からの電波が届かない閉空間であるため、GPSベースのサービスを提供できない。これに対し、インフォサインはBluetooth経由で端末に位置情報を送信することで、GPSと同様のサービスを実現する。
インフォサインの情報提供エリア半径は約10mで、その範囲内の端末に情報を送ることができる。本体は、小型軽量で防水加工もしているため、商店街やショッピングモール、アミューズメントパークなど、屋外でも利用可能だ。
NECエンジニアリングでは、インフォサインを児童の通学経路情報やバリアフリー情報、店舗情報、観光情報など、携帯端末の位置情報ソリューション向けに提案していく。今後2年間で、3000台の出荷を見込む。