F5ネットワークスジャパンは7月24日、外為どっとコムがF5のWAN高速化アプライアンス「WANJet」を採用したことを発表した。
外為どっとコムでは、CIFSプロトコルを使用する通信の高速化を主目的にWANJetを採用。同製品では、通信の高速化をセッション層にあたるレイヤ5で行うため、アプリケーションやプロトコルに応じた高速化技術を選択的に適用することができ、CIFSに特化した高速化技術も搭載されている。
外為どっとコムは、ディザスタリカバリサイトを沖縄に置いていたが、データベースのメンテナンスで数Gバイトのトランザクションが発生しており、時間内に東京から沖縄までデータを転送できないという課題を抱えていた。つまり、毎週テープメディアに保存したデータを沖縄まで物理的に運ぶ必要があったのだ。
WANJetの導入で外為どっとコムは、契約帯域を拡張することなく、導入後のスループットを約20倍に向上し、以前は限られた時間内で送信しきれなかったデータベースのログファイルをわずか数十秒で送信できるようになったという。沖縄への出張が不要になるという明示的な費用削減とともに、共有ファイルサーバへのアクセス実行がよりスムーズになるというメリットもあった。