--Appeon for PowerBuilderを使った成功事例について聞かせてください。
たくさんありますが、たとえば大手の歯科医院であるDiscus Dentalは、PowerBuilderで構築された2階層システムを、Appeon for PowerBuilderにより3階層システムにマイグレーションしています。これにより、従来1500ユーザーが使用可能だったシステムを5000ユーザーまで対応可能に拡張することに成功しています。
しかもDiscus Dentalは、このマイグレーションをたったの6カ月で完了したのです。短期間ということだけでなく、さまざまな新機能を追加したにもかかわらず、操作方法を変えることなく、高い操作性も実現しています。
--日本市場におけるビジネスの現状はいかがでしょう?
日本には約1万人のユーザーがPowerBuilderを使用しており、約800のパッケージアプリケーションがPowerBuilderで開発されています。これらのパッケージは、ウェブアプリケーションにマイグレーションされる可能性が高いと思っています。1億ドルビジネスは期待できませんが(笑)、十分な魅力が日本市場にはあるのです。
ちなみに、世界中では40〜60万人のPowerBuilder開発者が存在しています。Javaや.Net開発は、PowerBuilderに比べメンテナンスが難しいので、我々の製品が選ばれているのです。
--今後のビジネス展開について聞かせてください。
基本的には、今後もPowerBuilderアプリケーションのマイグレーションビジネスに注力していきますが、ライセンス販売ビジネスからプロフェッショナルサポートへとビジネスの比重をシフトしていきます。また、直販のビジネスから、将来的にはパートナービジネス中心のビジネスモデルへと移行していきたいと思っています。
大切なのは、常にユーザーの要望に合わせ、ビジネスを拡張していくということです。
日本市場においても同様のビジネスを推進していく計画です。単にライセンスだけを販売するパートナー企業ではあまり意味はありません。ライセンス販売からプロフェッショナルサービスまで、トータルに提供できるパートナー企業との協力が不可欠になるのです。
将来的には、日本法人を設立することも考えてはいますが、今は時期尚早だと思っています。しばらくはこれまで通りに、Sybaseの日本法人と協力しながら日本市場におけるビジネスの土台を確立していきたいと思っています。
我々のスタッフが数名、すでにSybaseの日本法人に常駐していますが、今後もこのメンバーが日本市場でのビジネスの中心になるでしょう。
--最後に日本のユーザー企業やパートナー企業にメッセージを……。
繰り返しになりますが、Appeon for PowerBuilderは、PowerBuilderで開発されたリッチなユーザーインターフェースを一般的なソフトウェア開発の半分のコストでウェブアプリケーションにマイグレーションできます。
高いコスト効率と低リスク、短期間でPowerBuilderアプリケーションをウェブアプリケーションにマイグレーションすることができるAppeonの製品とプロフェッショナルサービスにより、日本のパートナー企業は新しいビジネスを確立することができ、PowerBuilderユーザーに高い価値を与えることができるでしょう。