IT専門調査会社のIDC Japanは8月10日、国内ストレージソフトウェア市場の2005年の売上実績と、2010年までの予測を発表した。
同調査によると、2005年の国内ストレージソフトウェアの売り上げは615億円で、前年比13.7%増。IDCでは国内ストレージソフトウェア市場の2005年から2010年までの年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)を11.5%と予測している。
2005年の国内ストレージ市場全体では、ディスクストレージハードウェアの売り上げが前年比で減少した一方で、ソフトウェア分野のバックアップソフトウェアとストレージレプリケーションソフトウェアが市場の成長を牽引した。ITを利用するうえでのリスク管理の考え方が企業に定着してきたことと、企業の保有データ量の増加が運用方法の見直しを迫られる段階にきていることをストレージソフトウェア市場が成長した主な要因だ。
IDCでは、今後内部統制の整備を求められる上場企業・大企業を中心に、ITインフラの統合や運用・管理の自動化・効率化が行われる見込みで、それを支援するストレージソフトウェア製品は仮想化技術やプロビジョニング機能などを進化させ、導入効果を増していくと予測する。