NECと日本オラクルは9月8日、NEC製外部記憶装置(ストレージ)と日本オラクルのデータベース管理ソフトに搭載されるストレージ管理機能「Automatic Storage Management」(ASM)を組み合わせを共同で検証し、検証結果をホワイトペーパーとして公開することを発表した。
ASMは、日本オラクルの「Oracle Database 10g」に標準搭載されており、Database 10gのためのファイルシステムだ。ASMを使えば、性能や可用性を損なわずに、TCO(総所有コスト)の低減させ、ストレージの稼働率を向上できる。ASMの自動チューニング機能は、利用できる全てのストレージにデータファイルを均等に配置でき、システムを停止させずにデータベースファイルを追加、データベース用ストレージ管理の時間を最小限にできる。
今回は、NECのストレージ「iStorage Sシリーズ」とDatabase 10gのASMを組み合わせる際の状況を共同で検証する。共同検証により、クラスタ機能やストレージの容量拡張時の認証機能が向上し、管理を簡易化できるようになる。ユーザー企業はiStorageとDatabase 10gを組み合わせたシステムを検証された手順に沿って構築でき、低価格で容易な構築が可能となる。
ホワイトペーパーは、英語版が米Oracleの技術情報サイト「Oracle Technology Network」で、日本語版を日本オラクルの技術情報サイト「Oracle Technology Network Japan」でそれぞれ公開することを予定している。
今後両社は、プロモーションやセミナーなどの共同マーケティングを実施する予定だ。また、NECではiStorage、IAサーバ「Express 5800」シリーズとDatabase 10gを組み合わせたシステムを整備・提供する。今後3年間でiStorageとDatabase 10gを組み合わせて1000本の販売を予定しているという。