「EMCジャパンは10月より新しい営業体制を取っている。これからはパートナー販売により力を入れ、サポート力も強化する」。EMCジャパンの代表取締役社長 Edward Neiheisel氏は11月9日、記者会見にて同社の新たな営業体制について説明した。
新体制となるEMCジャパンの営業部隊は、約15%の増員となった。これまで同社の営業部隊は、直販担当が全体の85%で、パートナー販売の担当が15%という比率だったが、パートナー販売担当を増員したことにより、全体の60%がパートナー販売の担当となった。
Neiheisel氏は、「これまでEMCは直販に強かった。直販のDNAを生かしつつ、パートナー販売のDNAも育てていきたい。特に日本は、市場の約60%が間接販売で成り立っている。そのためEMCでは、パートナー販売担当者を2年前の5%から15%まで増員させたが、今回さらに60%にまで増員したため、営業部隊の人員比率が市場の比率と釣り合うことになる」と話す。
また、EMCはサポート体制も強化し、米国以外では初となるグローバルテクニカルサポートを日本に新設した。EMCでは、サポートの難易度をレベル1からレベル4まで区分けしているが、これまで日本ではレベル1のサポートにしか対応していなかった。レベル2以上になると米国本社がサポートに対応していたが、グローバルテクニカルサポートを国内に設立したことにより、「レベル2〜3まで対応できるようになる」とNeiheisel氏。レベル2のサポートはすでに対応を開始しており、レベル3は年末までにサポートを開始する。
「レベル3に対応できる技術者は、世界に約50人しかいない。日本では、約6名がレベル3に対応できる体制を取る」(Neiheisel氏)
新製品も同時に発表
新体制の発表と同時に、EMCはハードウェアとソフトウェアの新製品を一挙に発表した。今回発表した新製品は、データ保護やリカバリのためのソフトウェア「EMC RecoverPoint」、ハイエンドのSANストレージ「Symmetrix DMX-3 950」、ファイバチャネルとiSCSI機能を組み合わせたミッドレンジストレージ「CLARiX CX3 UltraScale」シリーズ、NAS新製品の「Celerra NS」シリーズ新モデル、ディスクバックアップ新製品の「EMC Disk Library 4000」シリーズだ。