JBoss、JavaソフトウェアスイートとESB製品の最新版を発表

文:Martin LaMonica(CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2006-11-21 11:43

 JBossが同社のJavaソフトウェアスイートと、サービス指向アーキテクチャ(SOA)戦略の重要な要素となっているインテグレーションサーバをアップデートする予定だ。

 JBossはベルリンで開催されるユーザーカンファレンスにおいて現地時間20日に、複数のアプリケーション間でデータを移動するのに利用するソフトウェア「JBoss ESB」を12月にリリースすると発表した。

 同カンファレンスでは、「JBoss Application Server 5.0」に搭載が決まっている一部の機能についても、詳細が明らかにされた。同サーバは12月にベータテストを行い、2007年に一般提供が始まる予定だ。

 LinuxディストリビュータRed Hat傘下にあり、アトランタに拠点を置くJBossは現在、オープンソースソフトウェアコンポーネントの「スタック」を組み合わせ、SOAを構築していると、同社の製品マネジメント担当バイスプレジデントShaun Connolly氏は述べた。

 SOAとは、アプリケーションを部品化し、標準化する設計方法のことを指す。SOAを採用することでソフトウェアは再利用可能になり、顧客にとってはコスト削減につながる。

 JBoss ESBは、IBMの「WebSphere MQ」といった、ほかのインテグレーション製品およびメッセージングプロトコルと連係できるという。また、異なるXMLフォーマット間の転換もしくは変換も可能だ。

 Connolly氏は、「Java Business Integration 2.0」の仕様が標準化され次第、JBossはオープンソースインテグレーションサーバの1つであるJBoss ESBをこれに対応させる考えだと話している。さらにJBossは、Service Component Architecture(SCA)にも関与し、情報収集を続けていくという。SCAとはSOAに関連した仕様の1つで、同社は、これが市場に十分浸透した場合には、同仕様をサポートする意向だ、と同氏は述べる。

 JBossは2007年に、Application Server 5.0が、Javaの標準プラットフォーム「Java Enterprise Edition(EE) 5.0」上で確実に動作できるようなることを予定している。同アプリケーションサーバにはまた、Microsoftの「.NET」など他言語で記述されたWebサービスとの連係性を強化するよう改良が加えられた、Webサービスソフトウェアも含まれるという。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    マンガで解説!情シスが悩む「Microsoft 365/Copilot」の有効活用に役立つ支援策

  2. 運用管理

    データベース管理の課題を一挙に解決!効率化と柔軟性を両立する新しいアプローチとは

  3. セキュリティ

    セキュリティに対する意識や対策状況の違いが浮き彫り--日米豪における情報セキュリティの実態を調査

  4. セキュリティ

    ソフトバンクロボティクスが、グローバル規模で安全かつ効率的にiPhoneのBYODを実現できた理由

  5. セキュリティ

    「100人100通りの働き方」を目指すサイボウズが、従業員選択制のもとでMacを導入する真の価値

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]