アドバンスト・メディア(鈴木清幸社長)とMHSダイニング(MHS、沼本浩社長)は11月28日、音声認識技術「AmiVoice」を活用した外食業・ホテル旅館業向け経営システム「顧客意見聴取システム」と「ロス管理・棚卸システム(ロス夫&棚子)」を共同で開発したと発表した。MHSが12月から販売する。
「顧客意見聴取システム」は、店舗内で聴取した顧客の声を従業員が手書きではなく音声で入力し、組織的で効率的な顧客情報収集を低コストで行えるシステム。各店舗で収集された顧客情報はサーバー内のデータベースに蓄積・管理する。蓄積したデータを活用することでサービスレベルの向上や迅速・正確な問題解決が見込める。価格は、導入費用が600万円、メンテナンスを含む月額利用料金が1店舗につき4万5000円。
「ロス夫&棚子」は、「AmiVoice」を活用したロス管理と棚卸在庫管理を行うシステム。音声認識に対応した「ロス管理システム(ロス夫)」を使用することで、繁忙時には難しかった食材などのロス管理作業を効率化し、きめ細かい管理を行うことができる。音声認識に対応した「棚卸在庫管理システム(棚子)」を使えば、在庫カウントから端末入力までを省力化できる。
「ロス夫&棚子」へのデータ入力は音声マイクとPDA(携帯情報端末)で行う。価格は、導入費用が500万円、メンテナンスを含む月額利用料金が1店舗につき4万5000円。
「AmiVoice」は使用する人の声を事前に学習させる必要がない「不特定話者対応」の技術を採用し、ユーザーのイントネーションや話すスピードなどに左右されず、誰でもすぐにシステムを活用することができる。今回のシステムに「AmiVoice」を採用することで、導入直後から大きな業務効率化を実現できるという。
両社は今後、これらのシステムを応用した発注システムの開発にも共同で取り組み、外食・ホテル旅館業をはじめ、小売業、一般サービス業にも販売先を拡大する。
アドバンスト・メディア=http://www.advanced-media.co.jp/
MHSダイニング=http://www.mhs-d.com/