NTTファシリティーズはこのほど、情報通信システム用の電源・空調装置を24時間365日監視・制御するとともに、設備管理・保守作業管理などの業務をサポートできる新たなオペレーションシステム(設備運用統合管理システム:通称MaRIA)を開発し、12月から運用を開始したと発表した。
同社によれば、同程度のオペレーションシステムとしては初めて、直流給電方式を全面採用したことになるという。
同社はこれまで、情報通信システム用の電源・空調装置の監視・保守において、監視システム「ALICE」と設備マネジメントシステム「SOPHIA」の2つのシステムを運用してきた。
今回、老朽化したALICEのハードウェアとソフトウェアを全面的に更改するとともに、SOPHIAのソフトウェアにも大幅な改造を施し、2つのシステムを統合。監視情報と設備情報を連携させることで、情報の把握を容易にした。また、気象情報や交通情報などの市中情報、IP電話、ウェブ技術なども取り入れ、オペレータ支援のための機能拡充も図られている。
現行システムからの移行を12月から順次実施し、2006年度中にすべて完了する予定だ。