前回に引き続き、2006年下半期の注目ニュースを振り返ろう。まずは9月の人気ニュースベスト10から。
2006年9月の人気記事ランキング
記事タイトル | 日付 | |
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1 | 「技術者の育成を、そしてエンジニアの3K環境改善を」--マイクロソフト | 2006/09/05 |
2 | IBM、任天堂の新しいゲーム機「Wii」向けのマイクロチップの出荷を開始 | 2006/09/08 |
3 | インテル、米国で「vPro」を正式発表--日本での発表は10月に | 2006/09/08 |
4 | L・トーバルズ氏、海賊語でLinuxカーネルのバージョン2.6.18を発表 | 2006/09/22 |
5 | USENグループ、法人向けに通信速度200Mbps・500Mbpsの光インターネット接続サービスを開始 | 2006/09/03 |
6 | フリービット、“1クリック/置くだけカンタンVPN”の「MyVPN」を提供開始 | 2006/09/09 |
7 | Blu-rayの普及により新しいビジネスの可能性が広がる--リマージュ幹部 | 2006/09/01 |
8 | 本当に使える「ナレッジマネジメント」システムに必要な条件とは--東芝ソリューションの場合 | 2006/09/19 |
9 | マイクロソフト、Microsoft Dynamics CRMを市場投入--パートナー50社とBlue Ocean市場に船出 | 2006/09/08 |
10 | ボーランド、学生や個人ユーザー向けの開発環境「Turboシリーズ日本語版」を発表 | 2006/09/06 |
9月に最も人気を集めたのは、マイクロソフトによる.NET技術者育成への取り組みに関する記事だった。かつての「3K」と言えば「暗い、汚い、きつい」仕事のことを言ったが、現在のエンジニアは「帰れない、帰れない、帰れない」の「3K」イメージで語られることが多いのだという。
こうしたイメージを覆し、ソフトウェア開発という仕事のポジティブな側面を広く認知してもらうためには、優れた人材の能力を生かし、育てていける土壌が必要だ。日本におけるソフトウェア産業の構造が抱える問題なども指摘される中、身近な問題として捉えた読者も多かったのではないだろうか。
12月2日に発売され、今年の年末商戦の主役のひとつだった任天堂の新ゲーム機「Wii」。9月には、IBMがPower ArchitectureベースのWii向けプロセッサを出荷開始したという記事も人気を集めた。発売時期で先行したXbox360、11月11日に発売されたプレイステーション3(PS3)との三つ巴の戦いがスタートしたわけだが、ことに日本では現時点でWiiが優勢にある印象。徐々に生産体制を整えつつあるPS3や、Windows XNAによって、ゲーム開発者向けに広く門戸を広げているマイクロソフトの動向を含め、2007年もゲーム業界関連のニュースは人気を集めそうだ。