大っぴらに語られることはないものの、VistaではUACのこのダイアログボックスが表示されないようにすることができる。しかし、お勧めできることではない。UACは管理者権限でのログオンに伴うある種のリスクを回避するためのものであるため、日常的に管理者権限でログオンするのであれば、Vistaのこの保護機能を有効にしておくべきだろう。とはいえ、こういった小うるさいダイアログボックスが表示されないようにしたければ、以下の方法をとることができる。
- コントロールパネルにある[管理ツール]の[ローカル セキュリティ ポリシー]を選択する
- プロンプトが表示されたら[続行]をクリックする
- ウィンドウの左ペインにある[ローカル ポリシー]を展開し、[セキュリティ オプション]をクリックする
- 右ペインのリストを下へスクロールし、[ユーザー アカウント制御: 管理者承認モードでの管理者に対する昇格時のプロンプト動作]を見つけたらそれをダブルクリックする
- [ローカル セキュリティ設定]タブのドロップダウンメニューから[プロンプトを表示しない]を選択する(図H)
- [OK]をクリックする

ヒント
セキュリティに関するさまざまな動作は[ローカル セキュリティ設定]コンソールから変更することができる。例えば、図で示した昇格プロンプトダイアログボックスのスクリーンショットを取得するためには、[ユーザーアカウント制御: 昇格のプロンプト時にセキュリティで保護されたデスクトップに切り替える]を無効にする必要があった。デフォルトでは、このダイアログボックスが表示されている間は、セキュリティで保護されたデスクトップによってその他のプログラムとのやり取りが禁止されるからだ。