NHKアーカイブスで現代史を学ぶ--東大でデモ授業

藤本京子(編集部) 2007年02月15日 22時26分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 東京大学は2月15日、「マイクロソフト先進教育環境寄附研究部門(MEET:Microsoft chair of Educational Environment and Technology)」にて開発した教育支援ソフト「MEET Video Explorer」のデモを行った。

 MEETは、教育の情報化プロジェクト「TREE(Todai Redesigning Educational Environment)プロジェクト」の一環として、マイクロソフトの寄付によって設立され、2006年5月に研究を開始した。ITを効果的に応用した「課題発見型教育」を実現するための学習環境を整えるべく、主にタブレットPCを活用した学習システムを開発し、学習効果を検証している。

 MEET Video Explorerは、放送番組映像データベースを利用した授業を行うためのソフトウェアだ。同ソフトで、映像のキーワード検索や、映像クリップへのコメント、グルーピング機能で問題領域のマルチメディアマップを作成することなどができる。放送番組映像データベースは、日本放送協会(NHK)の協力の下、NHKがこれまで制作したニュースや番組を保存したNHKアーカイブスを活用する。現在NHKアーカイブスは、約134万2000項目のニュースと、約48万4000の番組を埼玉県川口市の映像アーカイブセンターにて保存している。

山内氏 東京大学の山内氏

 想定する授業として、東京大学大学院 情報学環 助教授でMEETフェローの山内祐平氏は、「NHKアーカーブスに映像が豊富な現代史などが適している。現代史は十分な教材がそろっていないケースも多く、講師が独自で映像を録画することもあった」と述べている。「公共放送がアーカイブを持ち、それを教育機関に提供して教材として活用するケースは世界初のモデルだ」(山内氏)

 デモでは、半導体の発展に関する技術史を学ぶ授業が想定された。テーマを与えられた学生が映像を検索し、レノボ・ジャパンのタブレットPCを使って仮説などを発表した。

 山内氏は、「今後ソフトウェアの改善を進め、2007年10月には実際の授業で活用を始めたい」としている。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連キーワード
経営

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
ハードから読み解くITトレンド放談
研究現場から見たAI
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
内製化とユーザー体験の関係
米ZDNet編集長Larryの独り言
今週の明言
「プロジェクトマネジメント」の解き方
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
セキュリティ
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
セキュリティの論点
ネットワークセキュリティ
スペシャル
Gartner Symposium
企業決算
ソフトウェア開発パラダイムの進化
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
CSIRT座談会--バンダイナムコや大成建設、DeNAに聞く
創造的破壊を--次世代SIer座談会
「SD-WAN」の現在
展望2017
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
さとうなおきの「週刊Azureなう」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
中国ビジネス四方山話
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
実践ビッグデータ
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化