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「Windows Vistaは大企業向け」なのか?SMBのVista導入効果を徹底検討 - (page 2)

文:Deb Shinder 翻訳校正:吉井美有

2007-02-27 08:00

 さらに、Vistaには「People Near Me(PNM)」 というPtoP型のネットワーク機能が新たに搭載されており、アプリケーションはこの機能を用いることで、同じサブネットに接続している他のVistaユーザーを容易に見つけることができるようになっている。例えば、「Windowsミーティングスペース」と呼ばれる新しい標準搭載プログラムもこの機能を使用できるため、従業員がバーチャル会議やプレゼンテーション、デモンストレーションを行ったり、配布資料を共有したりすることができる。People Near Meについての詳細は、こちら(日本語)を参照してほしい。

 また、Windowsミーティングスペースについての詳細は、こちら(英語)を参照してほしい。

生産性向上への取り組み

 ビジネス環境においては、正確な情報を迅速に見つけられるかどうかが利益を左右することになる。Vistaでは検索機能が大幅に強化されているため、ユーザーがハードディスク上にあるドキュメントや電子メールのメッセージ、使用したいプログラムなどを今以上に容易に見つけることができるようになっている。

 「スタートメニュー」にある「クイック検索フィールド」は複数の機能を持っている。このフィールドを用いることで、Windowsエクスプローラのフォルダ階層をたどっていかなくともデータファイルを見つけることができるし、メニューをどんどんクリックしていかなくてもアプリケーション名を入力できる。また、このフィールドは「実行ボックス」としても機能するようになっているため、フィールドに実行可能プログラムのパス名を入力するだけでそのプログラムを実行できる。

 また、クイック検索フィールドは、Windowsエクスプローラやコントロールパネルだけではなく、「Windows Media Player」や「Windowsフォトギャラリー」、IE 7といったMicrosoftのアプリケーションにも組み込まれている。

 Vistaのクイック検索についての詳細は、こちら(日本語)を参照してほしい。

では、Vista導入の価値は?

 ここに挙げたものを始めとするVistaの新機能は多くの企業にとって有益だろうが、果たしてアップグレードのコストに見合っているのだろうか?Vistaの価格はエディションによって異なるが、企業に適したアップグレードエディションはBusinessとUltimateであり、それぞれ199ドルと249ドルという値がついている。

 Vistaへのアップグレードを検討中である読者の中には、アップグレードコストは1ユーザー当たり3250ドルから5000ドルになるだろうと主張するJames Gaskin氏の「The Vista Budget Vacuum」といった記事を読んで二の足を踏んでいる人もいるかもしれない。

 こういった数字にひるんでしまうかもしれないが、それらは、Vistaへのアップグレードを行うには各ユーザーそれぞれに新しいPCが必要となるという前提に基づいて計算されたものである。実際のところ、Glassやその他の機能も含め、Vistaは比較的新しい既存PCの多くで動作する。わたしのDellマシンは1年強の古さだが、Vistaは何の問題もなく動作している。しかし、さらに重要なこととして、上記で解説したように、大半の企業は実際にはGlassインターフェースを必要としない。GlassなしのVistaであれば、より多くの既存システムで動作する。またGaskin氏は同記事で、「プロ向けのパッケージ」が購入され、そのテストとインストールの作業が外部に委託されるものと仮定している。そういったことは、大企業では普通に行われている手順かもしれないが、中小企業ではその限りではない。さらに同氏は、洗練されたコラボレーション機能を利用できるようにするための新しいバックエンドサーバのコストも計算に入れているが、企業によってはこういった機能は必要ないかもしれない。Vista OSとOffice 2007は、われわれのような小規模企業でも、Windows 2000サーバ、Windows 2003サーバとExchange 2000という環境で問題なく動作している。

 他方、どのようなソフトウェアであれ、アップグレードにおける隠れたコストというものを見過ごしてはならない。ユーザートレーニングそして(または)ユーザーが新しいソフトウェアを使いこなせるようになるまでの生産性の低下にかかわるコスト、間接業務への負荷、そしておそらくはネットワークの中断時間といった追加的なコストがかかってくるはずだ。

配備は計画的に

 最も堅実なのは、アップグレードをもう少し先に延ばすことかもしれない。大規模なベータテストが実施されても、どのような新OSであれいくつかバグが残っているはずだし、Vistaでも多くの修正が今後数カ月の間にリリースされるだろう。Vista用のService Pack 1を2007年末までにリリースする用意をMicrosoftがすでに始めているという噂もあるため、多くの企業がアップグレードはそのリリースを待ってからにしようと考えているはずだ。

 それまで、あなたの企業のIT部門(たとえそれがあなただけであっても)は、1台または複数台のVista搭載テストマシンを用意し、ユーザーサポートが必要となるまでにVistaに慣れておくことができる。また、オフィスのマシンすべてを同時にアップグレードしなければならないという規則などない。VistaとXPはネットワーク上で問題なく共存することができる。アップグレードの計画として、数人のパワーユーザーのマシンを先にアップグレードし、その他のユーザーのマシンは後でアップグレードするという方法も考えられるはずだ。

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