富士通は3月1日、東京都大田区の富士通ソリューションスクエア内に、BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)サービスを提供する中核施設として、「BPOセンター」を開設した。新センターは、BPOサービスの実績が豊富な富士通エフ・アイ・ピーが中心となり、全国に19カ所あるBPOセンターを管理すると共に、顧客のフロントセンターとして機能する。
富士通 サービスビジネス本部 主席部長の清水裕子氏は、IDC Japanのデータを元に、「国内のアウトソーシング市場の中で、富士通はシェアが24%でトップとなっている」と述べている。同社では今後も継続してアウトソーシングビジネスを2ケタ成長させたい考えで、「2008年度の売り上げ目標は6000億円」(清水氏)としている。
富士通のBOPサービスは、ITソリューションを前提とした業務運用サービスで、「富士通グループの持つIT技術や製品、施設、これまでのベストプラクティスを最大限に活用している」と清水氏。また、「コールセンターやデータ入力、プリンティングなどのベーシックなサービスをモジュール化して組み込むことで、効率的なBOPソリューションを提供している」と、清水氏は説明する。同氏によると、2006年12月末時点で富士通はのべ1043社にBPOサービスを提供したという。
新センターは1700平方メートルの規模で、顧客ごとの専用区画や業務コントロール室などを設置している。規模は順次拡張する予定だ。