「Contents」タブ上で新規のスクリプトをダブルクリックすると専用エディタで開くので、内容を下図のように書き換える。書き換え後、「Save」ボタンをクリックして保存する。

このスクリプト自体は、単純なスクリプトだ。それぞれの数値を変えると変化が生じる。例えば、<0.5,0.0,0.4>の0.4を1.4に変えると、アバターが座る位置が1m上部にずれる。

つまり、「llSitTarget()」というのは、オブジェクトのどの位置に座るかを示すスクリプトなのだ。今回は特に難しいオブジェクトの形をしていないので、先ほどの数値を少々変えれば済むが、大きなオブジェクトや複雑な形のオブジェクトになると、座る位置を調整した方がよい場合がある。まぁ、あまり難しいことは考えずに、この数値を変えればどこに座るかを選べる、と覚えておけばいいだろう。
「llSetSitText("sit")」は、椅子を右クリックすると現れる丸いメニュー(パイメニュー)で、「sit」という文字列を表示するために使われている(下図左)。例えば、「llSetSitText("sit")」で「sit」を「Jump in!」に書き換えると、パイメニューには「Jump in!」と表示される(下図右)。

このように、スクリプトをオブジェクトに入れることによって、座る時のアバターを制御できるようになり、パイメニューの表示を自分仕様に変えることもできる。
さて、今回は、テーブルと椅子で終わってしまった。しかし、新しい表現と、スクリプトを少し見てみた。次回も、少しスクリプトを見てみよう。オフィスには欠かせないものだ。それでは、次回をお楽しみに。

大槻透世二サイバーアドベンチャー(株)
代表取締役社長/CEO
デジタルハリウッド大学院
次世代インターフェース研究室 研究員
Second Life研究室 研究員/プロデューサー
Linden社推薦 Second Lifeセミナー講師
東北大学心理学専攻卒業。1年間のLA留学を経て、ソリッドレイ研究所でバーチャルリアリティのシステムインテグレーション、立体映像システム構築、HMDシステム構築などを経験。IT系コンサルティング会社を経て、デジタルハリウッド大学大学院コンテンツマネジメント修士課程修了(MCA)。その後、Linden Lab本社にてSecond Lifeカリキュラムのトレーニングを受ける。現在デジタルハリウッドにて「Second Life」セミナーを開催。また、バーチャルリアリティ、メタバース関連のシステム開発/プロデュースを行うサイバーアドベンチャー(株)を設立し、そのCEO職に就いている。