HPは、Dellとの差を再び広げることに成功した。Dellはここ2年間、顧客サービスに関する苦情、(Dellにとって頼みの綱であるはずの)米国法人顧客に対する販売の伸び悩み、経営者の交代などで打撃を受けてきた。1年前の今頃、DellはPCメーカー第1位の座にはあったものの、販売が減速する兆候が見られていた。
Daoud氏によると、Dellは顧客サービスを向上させるための措置を講じてきたが、顧客サービスの悪い評判をぬぐい去るにはまだ時間がかかるという。
HPは、Dellの失策による恩恵を受けた以外に、チャネルの多角化戦略が効果を発揮して市場シェアの拡大に成功したと、Daoud氏は言う。HPは、Dellと同じように、大口の顧客にはPCやサーバを直接販売するが、消費者には小売店でもPCを販売している。さらに、HPは数年前にPC部門を再編もしている。一方のDellは現在、部門再編の真っ只中にある。
同氏は「HPは、ここ2〜3年の間に進めたリストラのメリットも享受しているようだ」と語っている。
Acerも、LenovoからPC市場第3位の座を奪取する目標の達成に近づいている。両社とも現在の市場シェアは6.7%だが、Acerの出荷台数は41.4%増えているのに対し、Lenovoのそれは17.4%となっている。Acerはここ数年、PCメーカーのなかで最も速い成長を遂げてきた。
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