さて、シーネットネットワークスジャパンのSecond Lifeオフィス(Cyber Adventure 118, 30, 31)の場合だが、下図のような看板を設置している。

さらにこのオフィスの場合、開設には次の目的があった。
- 日本のメディア企業としてSecond Lifeへの早期参入(早期参入)
- ZDNet Japanに掲載される連載との連動(連載との連動)
- ウェブサイトのページビュー増加(サイトPV増加)
- Second Life内でメディア企業が必要とする機能の設置(メディア企業としての機能設置)
このうち「早期参入」だけであれば、オフィスとしての基本機能は既に整えたので、作業は終りとなる。しかし、残りの「連載との連動」と「サイトPV増加」を実現するためには、オフィスの基本機能を拡張する、つまり、オフィスに特殊な機能を付け加える必要がある。
では、次項で「連載との連動」に必要な機能と「サイトPV増加」の実現方法を見てみよう。
目的実現のためのオフィス機能
前項で見たように、シーネットネットワークスジャパンSecond Lifeオフィスに与えられた目的は、2番目が「連載との連動」で、3番目が「サイトPV増加」だった。これらを実現するためのさまざまな工夫がなされている。
まずは、オフィスの構造だ。オフィス企画段階で、「当初の予定と異なるトピックを連載に追加する場合に備え、連載の教材としても使われるオフィスは、増改築が容易な拡張性を持った設計にする」という条件が提示されていた。この「連載と連動した将来的な拡張性」という条件の下、オフィスの構造はブロックタイプに決定された。もし、この条件がなければ、エリアを初期時に限定し、奇抜な形態のオフィスにしてもよかったのだ。
また、「Second Lifeとウェブとの連動」を意図して、Second Lifeオフィスを訪れたユーザーをウェブページに誘導してPVを高くする、また逆に、ウェブページの読者をSecond Lifeオフィスに誘導する仕組みも考えられている。例えば、連載で紹介されているSecond Lifeオフィスを見て、そのパーツやテクスチャ、そしてスクリプトなどを無料(フリー)で入手することが可能になるよう、当初から企画されている(この入手場所として、「Second Lifeものづくりセンター」がCyber Adventure 184, 83, 31にオープン予定です。お楽しみに!)。
