百五銀行は5月7日、日本ユニシスと共同開発した新勘定系システム「BankVision(バンクビジョン)」を使用した業務を6日より開始したことを明らかにした。
BankVisionは、マイクロソフトのWindows ServerおよびSQL Serverを基盤に開発された勘定系システム。百五銀行の業務ノウハウと、S-BITSコンソーシアムで研究した機能要件をベースに、日本ユニシスが開発した。
S-BITSコンソーシアムとは、地方銀行において経営戦略上、今後必要となる新しいバンキングシステムの共同研究、企画、およびその実現に向けた対応策の策定と実証モデルの開発を行うために、日本ユニシスの勘定系ユーザ行が設立したコンソーシアムであり、現在、百五銀行を含む9行の地方銀行が参加している。
BankVisionは、サービス指向アーキテクチャ(SOA)の考え方を採用して構築されており、コンポーネントベースのアーキテクチャとなっている。今後、百五銀行はATM取引時間帯の拡大、休日窓口営業の実施などの施策を実行に移していく見込み。
今回の稼働は、日本ユニシスとマイクロソフトによるWindows Serverを基盤としたミッションクリティカルシステムの実現に向けた包括提携が、初めて世に出たモデルケースであるという。