編集部からのお知らせ
「ZDNet Japan Summit」参加登録受付中! 
新着記事集:「負荷分散」

Java生みの親の苦しみ?--オープンソース化について語るサンのジェームス・ゴスリング氏

山下竜大(編集部)

2007-05-10 21:14

 Sun Microsystemsがカリフォルニア州サンフランシスコで開催している「2007 JavaOne Conference」2日目の5月9日、同社のCTO(最高技術責任者)兼バイスプレジデントでサンフェロー、クライアントグループを率いるJames Gosling氏がインターナショナル(北米以外)のプレス向けセッションに登場。Javaのオープンソース化について語った。

 JavaOneカンファレンスでSunは、Java Standard Edition(Java SE)のJava Development Kit(JDK)を、GPLv2ライセンスに従ってOpenJDKコミュニティに公開したことを明らかにした。

 同社のソフトウェア担当エグゼクティブバイスプレジデントであるRich Green氏が基調講演の中で「Javaのオープン化は完了した。今日は、Javaにとって歴史的な日だ」と話していることからもJavaのオープンソース化がいかにSunにとって重要な戦略であったかが想像できる。

 従来、SunはJavaをオープンソース化することに対し、あまり前向きでないと報道されてきた。その理由としてJavaをオープンソース化することで、Javaの派生ソフトウェアが誕生し、「Write Once, Run Anywhere(一度書けば、どこでも動く)」というコンセプトを実現することが難しくなることが挙げられる。

 しかしGosling氏は、「Javaに関しては、かなり以前からオープンソース化を考えていた。具体的に言えば、マイクロソフトとJavaのライセンス契約に関して争っているころからだ。このころSunでは、Netscapeから生まれた“Mozillaプロジェクト”に関わっており、すでにオープンソースコミュニティに関わっていたし、オープンソースについて理解していた」と話す。

 SunがJavaのライセンス契約に違反し、独自の改良を加えたとしてMicrosoftを提訴したのが1997年、NetscapeがMozillaプロジェクトを立ち上げたのが1998年であることから、Gosling氏の話しには説得力がある。

 「ライセンス問題や相互運用性の確立など、いくつかの懸念があったのは事実だ。しかしSunでは、当初よりJavaのオープンソース化を積極的に推進していた。Javaをオープンソース化することで、(Microsoftのように)別のJavaを生み出したり、Java自体を変化させてしまう人が出てくるのではないかという心配をする人もいるだろう」とGosling氏。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    Google Cloudセキュリティ基盤ガイド、設計から運用までのポイントを網羅

  2. セキュリティ

    仮想化・自動化を活用して次世代データセンターを構築したJR東日本情報システム

  3. ビジネスアプリケーション

    スモールスタート思考で業務を改善! 「社内DX」推進のためのキホンを知る

  4. セキュリティ

    Emotetへの感染を導く攻撃メールが多数報告!侵入を前提に対応するEDRの導入が有力な解決策に

  5. セキュリティ

    偽装ウイルスを見抜けず水際対策の重要性を痛感!竹中工務店が実施した2万台のPCを守る方法とは

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]