NECは5月15日、2月22日に公表した2007年3月期(2006年4月1日〜2007年3月31日)の連結業績および単独業績の業績予想を下方修正した。
連結業績の売上高を4兆6800億円から4兆6500億円に修正したほか、営業利益を850億円から700億円に、経常利益を250億円から160億円に、当期純利益を400億円から90億円に修正した。
また、単独業績でも、売上高を2兆2300億円から2兆2100億円に、経常利益を250億円から60億円に、当期純利益を400億円から50億円に修正している。
業績予想の修正の理由は、モバイル/パーソナルソリューション事業の売上高が前回予想に比べ増加が見込まれるものの、IT/NWソリューション事業におけるITプラットフォーム製品の売上減や、ネットワークシステムにかかわる売上計上の翌期へのずれの増加、エレクトロンデバイス事業における電子部品の売上減などが見込まれるためという。
また、当期純利益については、経常利益の減少に加え、単独決算上において繰延税金資産に対する評価引当金を保守的に見込み、約230億円計上したことによるとしている。
なお、2007年3月期の期末配当金については、すでに発表している通り、1株につき4円(実施済みの中間配当金を含めた年間配当金は、1株につき8円)を予定している。