Second Life 新世界的ものづくりのススメ--その16:余剰スペースで遊ぶパート3--ドア用スクリプトを解説 - (page 5)

大槻透世二(サイバーアドベンチャー株式会社)

2007-06-07 11:23

 それぞれの関数や、プログラムの書き方などは省き、考え方のみを記述しているが、おおよその動きはわかったと思う。

 あとは、「角度部分を自分で入れ替えて、180度開く」ように設定したり、「タッチするのではなく、近づいたら開く」ようにしたりなど、いろいろと考えながら、スクリプトの該当数値部分をいじりながら試してみるといいだろう。

ドアの仕上げ

 実はこのスクリプトだが、このままドア用オブジェクトに入れると、その中心部を支点として回転させてしまう。支点をドアの片側に移動するにはどうすればよいか?難しそうに思えるが、簡単な回避方法がある。まずは下図のようにドア用テクスチャを2回リピートさせる大きさでオブジェクトを作成する(オブジェクトの中心が回転軸になっている点に注意)。

パスカット前

 次に、下図のようにパスカットを適用する。これにより、中心がドアの左側に見かけ上位置し、そこを軸にドアが回転するようになる。

パスカット後

 今回は、前回紹介できなかったドアのスクリプトを少し詳しく紹介した。カフェはすでに「基本構成部分」と「装飾部分」が終了しているが、「整合性の調整」をする必要がある。次回はその点を紹介しながら、カフェの前にあるプールについても解説したいと思う。それでは次回をお楽しみに。

大槻透世二氏
大槻透世二サイバーアドベンチャー(株)
代表取締役社長/CEO

デジタルハリウッド大学院
次世代インターフェース研究室 研究員
Second Life研究室 研究員/プロデューサー
Linden社推薦 Second Lifeセミナー講師

東北大学心理学専攻卒業。1年間のLA留学を経て、ソリッドレイ研究所でバーチャルリアリティのシステムインテグレーション、立体映像システム構築、HMDシステム構築などを経験。IT系コンサルティング会社を経て、デジタルハリウッド大学大学院コンテンツマネジメント修士課程修了(MCA)。その後、Linden Lab本社にてSecond Lifeカリキュラムのトレーニングを受ける。現在デジタルハリウッドにて「Second Life」セミナーを開催。また、バーチャルリアリティ、メタバース関連のシステム開発/プロデュースを行うサイバーアドベンチャー(株)を設立し、そのCEO職に就いている。

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