Java Servletの次期仕様である「Java Servlet 3.0」がJCP(Java Community Process)に提出された。
JCPはJavaの標準仕様を決める組織。各仕様はJava Specification Request(JSR)と呼ばれ、番号が割り振られる。Java Servlet 3.0はJSR 315となる。今回のJava Servlet 3.0の仕様は、Java EE 6のリリースに間に合うようにゴールが設定されている。
Java Servlet 3.0ではひとつのアプリケーションの中でWebフレームワークのシームレスな入れ替えが可能になる「Webフレームワークのプラグイン化」が実現される。
Webフレームワークのプラグイン化では、Servlet、Listener、そしてFilterといった箇所にアノテーションを定義することが可能となるようにし、web.xmlへのプログラムからのアクセスによってWebアプリケーションの設定を動的に変更可能とする。これにより、Webアプリケーションへシームレスに異なったWebフレームワークを提供可能にする。
また、開発を容易にするためのアノテーションによる宣言型プログラミングや設定ファイルの省略、そしてAjaxとCometなどのサポートも実現される。Cometは、Grizzly、Tomcat、そしてJettyなどがサポートしている。