マイクロソフトは6月25日、企業向けセキュリティ製品群「Microsoft Forefront」と、システム運用管理製品群「System Center」の製品ラインアップの強化を発表した。追加されるのは、「Microsoft Forefront Client Security」と「Microsoft System Center Essentials 2007」の2製品。
Forefront Client Securityは、企業内のPCクライアントおよびサーバ本体をマルウェア全般から保護するセキュリティ製品。Forefrontファミリーの他製品と管理が一元化されているほか、クライアントへのセキュリティ更新プログラムや定義ファイルの展開状況、マルウェアに対する警告状況などを集計し、レポートすることが可能となっている。
ボリュームライセンスプログラムを通じての提供は7月2日より開始。ライセンスはサブスクリプション形式で、参考価格はOpen Valueの場合で209円(ユーザーもしくはデバイス単位/月)、Select Licenseの場合で113円(ユーザーもしくはデバイス単位/月)より。
System Center Essentials 2007は、サーバ30台、クライアント500台までの中規模事業所向けに設計されたシステム管理製品だ。クライアント、サーバのハードウェア、ソフトウェアの資産管理や障害対応、ソフトウェアの配布や展開といった、システム管理者による日々の管理業務を行える。他のSystem Centerファミリー製品との統合が図られており、ユーザーは管理業務をより容易かつ効率的に行えるとしている。
ボリュームライセンスプログラムを通じての提供は8月1日より開始。参考価格は、System Center Essentials Serverが29万9000円。クライアント管理ライセンスが1万8800円(5ライセンス)、サーバ管理ライセンスが1万8800円(1ライセンス)。
発表会には、マイクロソフトから代表執行役兼COOの樋口泰行氏と、インテル代表取締役共同社長の吉田和正氏が出席した。
樋口氏は、企業のITシステムにおいて生産性を向上するとともに、運用の簡略化とシステムの統合を実現する共通プラットフォームとしてのForefrontとSystem Centerの重要性について強調。また、吉田氏は、インテルとマイクロソフトのシステム管理分野における協力関係について説明した。インテルでは、Microsoft System Center Configuration Manager 2007対応の拡張機能を提供しており、同SP1より、マイクロソフトによるサポートが提供されている。また、2007年下半期より、Xeonプロセッサ搭載のインテル製マザーボードに、System Center EssentialsとSystem Center Operations Manager 2007を同梱し、インテルよりサーバメーカーに提供を行っていくという。