パーティション構成はどうするの?
服:次は、「ディスクパーティションの設定」か。先輩ちょっといいですか?
先輩:なんだ?
服:ディスクパーティションの構成ですけど、どうすればいいですか?
先輩:パーティション構成は、サーバの用途やパフォーマンスも考慮して考えた方がいいぞ。今後ウェブサーバを同居させるのか?
服:そのつもりです。
先輩:それなら、こんな感じでどうだ?(※表1)。
マウントポイント | ファイルシステム | 容量(Mバイト) |
---|---|---|
− | swap | 2048 |
/boot | ext3 | 256 |
/home | ext4 | 20480 |
/usr | ext5 | 5120 |
/var | ext6 | 40960 |
/ | ext7 | 残り全部 |
あとは、ウェブのコンテンツ領域を個別に分けるのもいいかもしれないな。
赤:ウェブのコンテンツって、どこにおくのがいいですか?
先輩:「これが正解」というものはないのだが、運用とセキュリティを考えて設定することが重要だと思うぞ。まあ、「/var/www/html」や「/home」の下に設定しておけばいいだろう。
赤:……わ、わかりました。ウェブサーバを構築するときにまた相談します。
服:赤井、絶対にわかってないだろ……。ま、いいか。よし、教えてもらったとおり作成完了だ。次は「ブートローダーの設定」か。デフォルトのGRUBを使うから、このまま「次」をクリック。

赤:「ネットワーク設定」だけど、ひょっとして、例の「IPアドレス」とか登録するの?
服:そうそう。ただ、DNSはこれから設定するから、今はとりあえずプロバイダーのアドレスを設定しておこう。

赤:次は、「ファイヤーウォールの設定」だよ。セキュリティは大事だしやっぱり有効にするのだよね?
服:今回は専用のファイアウォール装置を設置するから、有効にする必要はないよ。
赤:SELinuxはどうすればいいの?
服:うーん……。先輩、またいいですか? SELinuxはどうすればいいでしょう?
先輩:SELinuxはポリシーを決めてから再設定するから、インストール時は「警告」を選択しておけばいいぞ。
服:ありがとうございます。そうします。
服:「追加の言語サポート」は“English(USA)” を追加しておけばいいかな。「タイムゾーン」は“アジア/東京”、「Rootパスワード」は “(ここはナイショ)” で設定しておくよ。赤井もちゃんと覚えておいてくれよ。
赤:わかった。
服:パッケージグループの選択はデフォルトの必要なものだけ選択して……。
赤:これで、インストール準備完了だね。「次へ」を押して……あ! インストールが始まったよ。
服:あとは、指示通りCDを入れ替えていくだけだな。
赤:「おめでとうございます。インストールが完了しました」という画面がでたよ。再起動だね。