サイボウズは7月5日、ソフトウェア販売を行うジャングルと業務提携を行い、2007年7月20日より、「サイボウズOffice 6基本セットパッケージ版(10ユーザー)」を全国の家電量販店で販売開始すると発表した。

ウェブグループウェア「サイボウズOffice」については、これまでインターネットでのダウンロード販売、パートナー経由での販売を中心に展開してきた。量販店でのパッケージ販売は同社としては初の試みとなる。
パッケージ販売への参入を決めた理由について、サイボウズ、代表取締役社長の青野慶久氏は「今までアプローチが難しかった、従業員数10人以下の小規模企業への普及を目指すため」と説明した。
青野氏は、年商100億円以上の大企業におけるグループウェア導入率が77.8%に達し、その市場が飽和しつつあるのに対し、年商10億円未満の小規模企業では38.0%と、依然導入が進んでいないという調査結果を引用。パッケージ販売を行うにあたっては、こうした従業員数10名以下の小規模企業への普及に加え、その市場におけるサイボウズブランドの認知を高める目的もあるとしている。
今回、サイボウズと販売面での提携を行うジャングルは、主にコンシューマー分野のソフトウェアを販売する企業。同社と取引のある全国約2000店舗の家電量販店での販売を進めていくほか、共同でのプロモーションも展開していく。パッケージ版のサイボウズOfficeで、2007年中に200社、2008年には250社での導入を目標とする。
「サイボウズOffice 6基本セット」には、「スケジュール管理」「掲示板」「社内メール」「メール」「アドレス帳」「ファイル管理」「個人フォルダ」といった基本的なグループウェア機能が搭載されている。パッケージには、インストールCD-ROMのほか、公式マニュアル、ユーザー登録シリアルキー、スタートガイドが同梱される。価格は8万3790円で、初年度1年分のサポートサービス料金が含まれる。インストール先の対応OSは、Windows、Linux、FreeBSD、SPARC版 Solaris 7/8/9。
