先輩:しょうがない、付き合うか。早速だが、「スレーブサーバ」はどうするんだ?
赤:「スレーブサーバ」? 何ですかそれは?
先輩:これから設定するサーバは「マスターサーバ」もしくは「プライマリサーバ」と呼ばれるんだ。つまり、主役となるDNSサーバのことだな。このサーバの負荷が高くなったり、障害が起こったりでサービスが止まってしまったときに、代わりに働いてくれるサーバーをスレーブサーバとかセカンダリサーバと呼ぶんだよ。
赤:つまり、補欠選手というか代打選手とか、そんな感じなんですね。
先輩:そうだ。DNSサーバがそれだけ重要だってこともわかるだろ。
服:スレーブサーバですが、契約しているプロバイダにセカンダリサーバサービスがあるので、それを利用します。
先輩:さすが。服部は抜かりないな。
服:赤井、設定始めるぞ。まずDNSサーバ用の「bind」というパッケージ(プログラムのセット)があるかどうか確認してくれよ。
赤:どうすればいいの?
服:「rpm」コマンドで確認するんだ。
服:先輩、パッケージはこれで問題ないですか?
先輩:問題なし!
服:次に、正引き用と逆引き用のゾーンを設定しますね。/etcディレクトリにある「named.conf」というファイルがDNSサーバの設定ファイルになるんだったな……。標準で用意されているこの設定ファイルではルートゾーンやローカルホストの正引き、逆引き等についての設定が既に済んでいるようなので、追加する部分は われわれが取得した「eo3ke.com」の正引きと逆引きの設定の記載だけで良さそうです。
先輩:“/etc/named.conf”の最後の方の「zone "eo3ke.com"」と「zone "x.0.1.in-addr.arpa"」の部分を君達のドメイン用に付け足したわけだな。まあ、ルートゾーンはDNSの動作に必要なルートサーバを定義したファイルだから、 OSに用意されているファイルをそのまま使えば問題ない。ローカルゾーンについても、もともと用意されているから問題はないようだ。
(1) | 再起問合せできるホストを制限 |
(2) | bind のバージョンを特定されないように、固定文字列を設定 |
(3) | 回送先DNSを指定(問合せの反応を速くでき、ネットワークへの負荷を下げることができます) |
(4) | 管理するゾーン名を指定 |
(5) | マスターサーバの場合に指定 |
(6) | 対応するゾーンデータベースのファイル名 |
(7) | ゾーンデータベースのネットワーク経由での更新がされないように、“none”を設定 |
(8) | すべてのホストからのクエリを受け付ける |
(9) | ゾーン情報の転送を許可するホストをIPアドレスで指定 |