SRAは8月2日、サービス指向アーキテクチャ(SOA)基盤「ASIMA」の新版となる2.0をオープンソースソフトウェア(OSS)として公開することを発表した。
ASIMA 2.0は、SOAの実行基盤の「ASIMA SERVER」とSOAの開発基盤「ASIMA IDE」で構成されている。新版の2.0では以下のような改良を行っている。既存のコンポーネントについても最新版に更新しているという。
- DIコンテナ「Apache Geronimo」採用でJ2EEの主機能を提供
- Geronimo管理コンソールによる管理機能
- Geronimoの、SOAを監視・管理する技術「Java Management Extensions」(JME)によるモニタリング機能
- JavaとXML技術に基づいたWebサービスのフレームワークである「Axis2」採用で、性能向上とWebサービス記述言語「WSDL-2.0」への対応
- 開発環境に「Eclipse 3.3」とJavaプロジェクト管理ツール「Maven 2.0」を採用
OSSで構成されるASIMA 2.0は、年間サポート費用(税別)が1サーバあたり20万円と安価であり、SOAの各種標準機能を実装することで、SOAで問題となりやすい相互接続性を重視している。同社では今後、ビジネスプロセス管理(BPM)の導入、認証、ユーザー管理などのサービスを追加していくとしている。