ジュニパーネットワークスは9月26日、同社のイーサネットルーティング製品「MXシリーズ」のラインアップ拡充を発表した。
発表された製品は、「MXシリーズ」の性能を従来よりもコンパクトな筐体にまとめた「MX240」「MX480」と、2種類のDense Port Concentrator(DPCモジュール)。
MX240では、240Gbpsのスイッチングおよびルーティング能力を5RUサイズに、MX480は、480Gbpsを8RUに収納。それぞれ、最大120ポートおよび240ポートのGigabitイーサネット(GE)インタフェースをサポートする。また、これらの製品では、特にエネルギー効率の向上が考慮されており、同社の試算では電力、スペース、冷却のコストを約60%低減できるとしている。「3年間で10万9583kWの電力削減が可能」(同社)という。
合わせて、MXシリーズ間で共有可能なDPCモジュールの2つの新製品が発表された。レイヤ3ルーティング機能とレイヤ2スイッチング機能を持つ従来の「DPC-R」に加えて、今回ラインアップに加わったのは、「Layer 2 Switching」(以下、DPC-X)と「Enhanced Queuing」(以下、DPC-Q)。DPC-Xは、メトロイーサネットトランスポート向けの製品で、レイヤー2またはレイヤー2.5をサポート。DPC-Qは、1枚で6万4000個のVLANポートを収納でき、イーサネットサービスに不可欠な帯域とQoSを確保できる。
同社では、新製品について「ジュニパーのキャリア向けビジネスにおけるノウハウを集積したもの。次世代のイーサネットに向けてサービスプロバイダーが求める信頼性、拡張性、エコロジーといったニーズを満たす製品」と説明している。
発売時期は「MX480」「DPC-X」が2007年10月より。「DPC-Q」は、2007年第4四半期より。「MX240」は、2008年第1四半期より。価格は、いずれもオープン。