結果的に、電話ではなかった。1枚の仕様書とある提携が姿を現しただけ――。
こちらを煽るだけ煽って大騒ぎした挙げ句、Googleが発表したのは、Open Hardware Alliance(OHA)と呼ばれるアライアンスだった。同組織は、Googleが先に買収したAndroidの技術に基づく独自仕様をサポートする、34社の企業から成り立っている。
そう、結局のところ、残念ながら「GPhone」は登場しなかったのだ。
OHAにはT-MobileやSprintが会員として名を連ねているが、これは具体的には何を意味するのだろうか? 実は、たいした意味はない。彼らは、世界のモバイルネットワークにオープンスタンダードをもたらし、ユーザーに利用するアプリケーションの選択権を与え、排他的な環境を打破するつもりなのだろうか? いや、そんなつもりはさらさらない。
つまりこれは、製品アナウンス版のパリス・ヒルトンみたいなものなのだ。