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flickr、WordPress、Yahoo!、Disney Online、YouTube、Technorati。これらのサイトの共通点は何か? 回答は、サイト構築でプログラミング言語の「PHP」が活用されているということだ。ウェブサイト構築の主流となっている「LAMP」「LAPP」の最後の“P”は、PHPを指すことが一般的だ(PerlやPythonを指す場合もある)。
このようにPHPは、ネットサービスのサイト構築に欠かすことのできない、サーバサイドスクリプト言語となっている。ある調査によれば、アジア地域で過去3年間において、PHPで構築されたサイトは、.NETやJavaよりも高い伸びを示しているという。そうした実態を反映してか、PHPを活用できる技術者の全体数は.NETとJavaには及ばないものの、その伸び率は、2007年段階で一番高いのである。
こうした状況について、PHP関連製品を提供するゼンド・ジャパンの代表取締役社長である鈴木義幸氏は、「日本でPHPというオープンソースソフトウェア(OSS)の恩恵を受けているのは、楽天やヤフーといったネットサービスを手かげているユーザー企業」と答える。PHPを利用すれば、ウェブ系システムをより速く構築できるというメリットを得られるからだ。
PHPがこれだけ活用されていれば、関連製品(プロダクト)を提供するゼンドのビジネスも好調に推移しているだろうと推察してしまう。しかし、そうした見方を鈴木氏は否定する。
「PHPの技術者は確かに拡大しています。しかし、PHP関連プロダクトシリーズである“Zend”製品のライセンス売り上げが同様の伸びを示しているかといえば、そうはなっていない。技術者の伸びとライセンス売り上げは、正比例の関係にはなっていない」
「われわれが提供しているプロダクトには付加価値があり、システム開発に活用すれば、さまざまなメリットをもたらす」(同氏)ものの、開発において絶対に必要なプロダクトとはなっていないのが現状だという。Zendシリーズを購入しなくても、また、Zendシリーズを知らなくても、ウェブサイトの構築が可能となっているからだ。
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